なぜかボクシング
先日、キックボクシングの真似事のようなことをほんのちょっとだけやってみた。もちろんボクシングは初めての経験だ。昔、鬼塚のファンだったとき会場に試合をみにいったことがあるが、それきりテレビでもめったにみない。だから今回こんな経験をすることになったのは、ずいぶん不思議な縁だと思う。
まず、構え方とフックやアッパーの打ち方などを先生から教わり、実際に鏡の前に立って実践。ひたすら鏡の中の自分を、打つべし打つべし打つべし(あしたのジョー風に)。そしてキックだ。思い切り脚を蹴り上げる。これは爽快。やみつきになりそうだ。
そういえば足の運びが、高校の頃やっていた剣道に似ている。常に左足と右足を少し前後にずらしておく。やっぱりこの位置が、もっともすばやく次の行動に移れる形なのだろう。しかも安定性がある。これだと足を動かさずに上体だけを動かすこともできる。そういえば混んだ電車の中に立っているとき、わたしはいつも無意識にこの立ちポーズをとっている。
さて剣道と大きく違う点は、声である。ボクシングは無言だが、剣道の場合はできるだけおなかから声を出して打てと言われる。東洋と西洋では、呼吸へのこだわりが違うらしい。これはあくまでも私見だが、西洋ではあくまでも「勝つ」ことが目標で、したがって打つことにのみ集中するようにできているのではないか。いっぽう東洋では「克つ」つまり自己を克服することを目的とするために、体の中の毒気や迷いを吐き出すのも重要ということなのでは。
わたしはというと、道具を使うより生で打つほうがストレス解消になるせいか、あるいは吐き出すほどのパワーを内に秘めていないせいか、剣道よりボクシングのほうが合っていたみたいである。しかし哀しいかな、時すでに遅し。年をとりすぎて体力が追っつかない。最後には息がきれて、ほうほうの体で退散したのであった。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|

