言い訳
おっとビッグな仕事(私にとっては)が舞いこんだかと思いきや、そこへ急ぎの仕事が別件で来て、前の仕事をいったんやめてあわててやっていたところ、風邪を引くとはなんたる失態、さらにそういや絵の教室もあるのであって、本来ならば欠席すればよいところ、授業料を無駄にすまじとむりに参上、とって返して仕事をやって、急ぎのほうを片づけたのはよかったが、もとの仕事が難しすぎて、風邪も治らぬこのご時世、ブログを更新できないでいる。・・・
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おっとビッグな仕事(私にとっては)が舞いこんだかと思いきや、そこへ急ぎの仕事が別件で来て、前の仕事をいったんやめてあわててやっていたところ、風邪を引くとはなんたる失態、さらにそういや絵の教室もあるのであって、本来ならば欠席すればよいところ、授業料を無駄にすまじとむりに参上、とって返して仕事をやって、急ぎのほうを片づけたのはよかったが、もとの仕事が難しすぎて、風邪も治らぬこのご時世、ブログを更新できないでいる。・・・
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明けましておめでとうございます。
年末に読んだツヴァイクの『昨日の世界』はすばらしかった。去年読んだ本の中で、文句なくいちばん学ぶところが多かった本。第一次大戦と第二次大戦を生き抜いたユダヤ人ツヴァイクが、死の直前に人生をふりかえって書いた回顧録。彼はオーストリア生まれだが、第一次大戦中はスイスに、第二次大戦中はイギリスに逃れていたので、大戦の最悪の部分は目にしなかった。でも距離を置くことによって客観的に戦争とヨーロッパを見つめていた。
大戦前、ヨーロッパは信じられないほど平和だった。人々は芸術や文化を愛し、貧困が少しずつ改善され、個人の権利がより多く保証され、科学や医学が進歩し、スポーツが盛んになった。誰もが暴力や野蛮はすでに過去のことだと思い、ずっと平和と安定が続くと信じていた。ツヴァイクは、くりかえしこの時代の大衆の「オプティミズム」について、つまり争いの火種や危険な動きに対して危機意識がなさすぎたことについて、触れている。加えて知識人やマスメディアがいかに戦争に与したか、怒りをこめて書いている。そのような状況の中で、ナチスは台頭していったのだった。
驚くことに、戦前は外国に行くのに旅券も査証も必要なかったそうである。いったいいつからどういう形で旅券審査が始まったのか、はっきりとはわからない。でもふと頭に浮かぶのは、国外脱出できるようユダヤ人たちのために必死に査証を書いたという杉原千畝のことだ。やはり戦争がきっかけなのだろうか。いまでは顔写真や指紋までとらされて、旅行者はまるで犯罪者扱いされる。テロの時代のいま、日本にいるかぎり平和な感じがするけれど、それは錯覚であって、実は形を変えた戦時なのだとあらためて思う。この本を読むと、争いによって何が失われるのか、そんなことについても考えさせられる。
歴史的人物がたくさん出てくるのも興味深い。リルケとパリを散歩したり、ダリと一緒にフロイトの死の床を訪ねたり、ロマン・ロランと励ましあったり、ゴーリキーに序文を書いてもらったり、シュトラウスとオペラをつくったり。ロマン・ロランは戦時中、負傷した兵士のためにボランティアで手紙の代筆とかやってたらしい。徹底した平和主義者だったようだ。『ジャン・クリストフ』は高校生のときに読んで、文字通り息をのんだ覚えがある。この「ヨーロッパの良心」は、この作品によって「三重の義務を果たそうと試みたのである。すなわち、音楽に対する彼の感謝、ヨーロッパの一致についての信条告白、諸国民に対する省察への呼びかけである」とのこと。いま、もう一度読み直してみたくなった。
2009年、争いのない世界に一歩でも近づきますように。がんばれ、ウクライナ!
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